P・ハイスミス作、柿沼瑛子さん翻訳、『キャロル』に協力いたしました [本]
『太陽がいっぱい』『リプリー』などで知られるパトリシア・ハイスミスが1952年に発表した女性同士の恋愛物語(しかも、悲劇ではなく未来につながるエンディングが当時としてはものすごく画期的)が2015年12月に柿沼瑛子さんの翻訳で河出文庫から出版されました。
トッド・ヘインズ監督、ケイト・ブランシェット主演での映画版が2016年2月に公開されるのに先駆けての翻訳出版です。
柿沼瑛子さんが講師をつとめてくださっている、東京・中野のレズビアンとバイセクシュアル女性のためのコミュニティ「LOUD」での「レズビアン小説翻訳ワークショップ」で長らく教材として取り組んでいたことは知っていましたが、この度の出版にあたって、数カ所の英文読解などをお手伝いさせていただきました。
光栄なことに、訳者あとがきで謝辞をいただいております。
1950年代アメリカの時代背景は現代とは全然違うので一種の「時代もの」ですが、アイデンティティ・ポリティクス的ではないセクシュアリティのありようは、むしろ現代的。非常に読み応えがあって面白く、映画版は試写で拝見しましたが、かなりの改変はありつつも、この物語のどのエッセンスを映画版がくみとったか、というのもすごく納得できるので、原作を読んだ上で映画を見ると何倍にも楽しめると思います。
さっきamazonで見たら、入荷まで数週間となっていましたが、数日前に2刷が決定したそうなので、早々に品薄状態は解消されると思います。
トッド・ヘインズ監督、ケイト・ブランシェット主演での映画版が2016年2月に公開されるのに先駆けての翻訳出版です。
柿沼瑛子さんが講師をつとめてくださっている、東京・中野のレズビアンとバイセクシュアル女性のためのコミュニティ「LOUD」での「レズビアン小説翻訳ワークショップ」で長らく教材として取り組んでいたことは知っていましたが、この度の出版にあたって、数カ所の英文読解などをお手伝いさせていただきました。
光栄なことに、訳者あとがきで謝辞をいただいております。
1950年代アメリカの時代背景は現代とは全然違うので一種の「時代もの」ですが、アイデンティティ・ポリティクス的ではないセクシュアリティのありようは、むしろ現代的。非常に読み応えがあって面白く、映画版は試写で拝見しましたが、かなりの改変はありつつも、この物語のどのエッセンスを映画版がくみとったか、というのもすごく納得できるので、原作を読んだ上で映画を見ると何倍にも楽しめると思います。
さっきamazonで見たら、入荷まで数週間となっていましたが、数日前に2刷が決定したそうなので、早々に品薄状態は解消されると思います。
2016-01-11 18:45
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