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今年もDシネマ映画祭で通訳をつとめます [映画]

埼玉県川口市にあるSKIP CITYで恒例のDシネマ映画祭で、今年も通訳をつとめます。

今日、10/8のオープニングは影通訳で、日、月、と、10/15(土)に上映後の監督やプロデューサーなどのトークを通訳します。

「恒例の」ですが、例年、7月後半に開催されていた映画祭が、今年は震災の影響で10月になったそうです。
地元に根ざした映画祭で、会場からの質問も興味深いものが多いですし、ゲストとの距離感も近く、全体的にフレンドリーないい雰囲気なので、気になる作品がある方は、是非お運びください。
関係者特典、というか事前準備で見せてもらっていますが、ドキュフィクション的なシリアスな作品、チェーンソースプラッタ系なのにポップな作品、ヒューマンで深い作品、ほとんどオキャマテイストなキッチュな作品など、幅広いです。

http://www.skipcity-dcf.jp/

東京ではレズビアン&ゲイ映画祭、山形ではドキュメンタリー映画祭、再来週からはTIFFと、映画好きにとっては忙しい10月ですよね……。

追記:研究者としての自分にとって、意外な収穫だったのは、『ある母の復讐/Revenge of the Factory Woman』(中国語の原題は「愛よさようなら」という意味だそうです)。2010年台湾作品、Gavin Lin監督、エルメス・リュ脚本。
工場勤務の主人公が、工場の上司と結婚して、新婚でおめでたでハッピーだと思っていたら、工場社長令嬢の大親友が自分の夫との浮気で同時期に子供ができていて、結局、ある条件を出すことで自分は離婚に応じる。という前半で、いちおうネタばらしを避けて「ある条件」はここでは書きませんが、一見、どろどろの三角関係で敵対する女性同士の「女はこわい」お話のようですが、その実、究極のホモソーシャルを女性主人公でやるとこうなるのねー、という作品。
ただ、中盤の、主人公の怒りや復讐心の描写が非常にテンション高いので、男同士ものホモソーシャルの素直なオマージュ的なヤオイ/ボーイズラブ系の「アイツが抱いている女だからオレも抱いてみようかと思ったんだ」を、女同士にしてみた、という意図ではなく、監督がQ&Aで言っていた究極の許しを描くというのが意図だったのだろうと思われますが。
二人の子供が、両方とも女の子だというのも、監督がおっしゃる通り、どちらかが男の子にしてしまうと、意味が違ってきちゃうから、という意図なのでしょうけれど。
しかし、究極の女同士のホモソーシャルっていう読みが可能だという事実は残ります。中盤の怒りにしても、「ホモソーシャル関係ゆえの強烈なライバル心」を1970年代の女同士に置き換えたら、仕事やスポーツ(笑)でのライバル関係にはできないものね、という解釈もできるし。……ということで、書き記しておきます★
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