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今年も国際Dシネマ映画祭で通訳をつとめます [映画]

埼玉県川口市にあるSKIPシティで開催される「国際Dシネマ映画祭2010」で英語通訳をつとめます。
公式サイトはこちら。
http://www.skipcity-dcf.jp/

デジタルで作られた映画が世界中から集められる映画祭です。私は期間中のうち5日間、通訳として登壇および客席でウィスパリングを担当します(舞台上での通訳は他の言語と日本語の通訳で、客席に英語が必要な人がいる場合にその人の耳元でささやくように通訳すること)。
どの作品も監督もしくはプロデューサーなどの中心的人物が世界各地から来日してQ&Aセッションがあり、また、その後もロビーできさくに観客と話す場面も多く見られる、作り手と観客の距離が非常に短い映画祭です。地元に根付いているため、観客層が幅広く、思いがけない質問が出たりもするので、その意味でも楽しいです。気になる作品がある方で西川口まで行ける方にはおおいにオススメします。
私は個人的には、ダンサーでパフォーマー、かつて東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の名物ディレクターでもあった友人、川口隆夫さんが出演(たぶん主演)した映画『Kingyo』が「短編3」で上映され、監督のエドモンドさんの通訳を担当させていただくことが特に楽しみです。

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応援呼びかけ:浜野佐知監督新作映画『百合子、ダスヴィ ダーニヤ』製作資金(追記:事務局変更) [映画]

長いタイトルになってしまいました(汗)。

映画監督、浜野佐知さんが、「第七官界彷徨−尾崎翠を探して」に続く、”歴史に埋没した女性”を掘り起こし描く
新作、「百合子、ダスヴィダーニヤ」の準備を始められ、10月のクランクインを目指して製作資金の一部のカンパをお願いされています。私が直接、かかわっているプロジェクトではありませんが、浜野監督の『百合祭』に関しては、論文で取り扱ったり、上映後に監督とトークをつとめたことがあったりと、何かとご縁があり、自分自身もカンパしようと思っていますので、自ブログでも紹介することにしました。
以下、浜野監督からのメッセージと、「続き」に具体的なカンパ方法があります。
直接的なカンパ以外に、これまでの3作品「百合祭」&「第七官界彷徨」&「こほろぎ嬢」のDVDを購入する、という支援方法もあるようです。

以下、浜野監督からのメッセージです。

 「百合子、ダスヴィダーニヤ」

宮本百合子と湯浅芳子、そして、百合子の15歳年上の夫、荒木茂。
 この3人が、1924年(大正13年)に福島県の安積・開成山で繰り広げた愛憎のドラマを
映画化します。それは、女性同士の恋愛と男女の結婚をめぐる、現代に先駆けたセク
シュアリティの実験でもありました。
 原作は、宮本百合子の「伸子」、「二つの庭」(新日本出版社)ですが、本映画は、
三人の運命がクロスする大正13年5月末から6月半ばにかけての20 日弱の日々に焦点を
当て、強烈な個性を持った百合子と芳子の、他のどこにもない「愛の形」「愛の実験」
がいかなるものであったかを描きます。

キャスティングは現在のところ、主役二人は交渉中ですが、脇を固める配役に、吉行
和子さん(百合子の母)、大方斐沙子さん(百合子の祖母)、洞口依子さん(野上弥生子)
などが決まっています。

幸運にも、本映画制作に当たって、日本芸術文化振興基金から助成をいただけること
が内定しました。とはいっても、映画制作には莫大な資金が必要です。
そこで、本映画を完成させる為にサポーターズクラブ(仮称)を立ち上げ、カンパとい
う形で皆さまのご支援を仰ぎたいと考えています。カンパ目標は1千万円ですが、全国
にサポーターズクラブの拠点を作り、草の根的な活動を展開したいと考えています。
どうか皆さまのお力をお貸しいただけますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

撮影予定=2010年10月
完成予定=2011年2月

以下、「浜野佐知監督を支援する会」からのお願い文面です。

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レズビアン・コミック「プリカちゃん」アニメのDVD [映画]

大好きなレズビアン・コミックであり、アニメ化にあたっては英語字幕を担当した「プリカちゃん」。
現在でもラブピースクラブのサイトから通販で購入できます。
http://www.lovepiececlub.com/shop/cgi-bin/sss0120.php?products_seq=1635
とっくに自ブログで紹介しているべきだったのですが、うっかりしていました……!(汗)
plicass.jpg.jpg
等身大のレズビアンのエピソードが、ミニマルな絵柄で、ぱらぱらマンガのようなアニメーションで綴られます。「等身大」と書きましたが、もちろん、すごく計算された表現なんですよね。だからこその強さがあります。フィクション部分にはさまれた2丁目などでレズビアンにとったアンケートが流れる「ドキュメンタリー」のパートとの組み合わせも秀逸。
2,940円でこの32分作品は、非常にお買い得だと思います! 
オールリージョンだし英語字幕つきなので、海外の方へのギフトにもいいです。(私も何枚かプレゼントにしました)

*なお、英語字幕は、大学院時代からの親友であり、California College of the Artsで教鞭をとる、クィアなパフォーミング・アーティストでもあるTinaとの共同作業でつけたので、クオリティにはかなり自信があります(自画自賛!笑)


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サイレント映画『男性と女性』上映会トークに出ます [映画]

来る2/20、以下の通りサイレント映画ピアノ生演奏つき上映会のアフタートークに出ます。
無声映画伴奏者、柳下美恵さんご企画のシリーズで、今回はいわゆる異性愛映画を見て、ゲイやレズビアンはどう感じるのか(どう「読む」のか)といったあたりも話を…ということです。
レズビアンだからといってレズビアン映画やレズビアン的な映画、あるいはゲイ映画ばかりを見ているわけではなく、圧倒的多数を占めるヘテロセクシャルな映画を見て、「レズビアン・リーディング」を行うこともあるのは言うまでもないですが、後者にフォーカスしたトークに出るのは初めてのような気もします。(論文は書いたりしていますが…)大木さん、片岡さんとは初対面でもありますし、どのような話が展開するのか、今から楽しみです。

そしてなにげに、生演奏つきの上映会としては破格の入場料ですね。お時間のある方は是非どうぞ。51DJYR98ZTL.jpg

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初春 お宝映画上映会4

愛について性について考える。

稀少な無声映画を上映する“お宝映画”上映会。 

昨年、レズビアン&ゲイ映画祭に参加して、改めて興味を持った性。
新聞記事で越境たちと題して、江戸時代までの日本社会は男女の境界が
ファジーだったとの記述をみつけました。約1世紀前につくられた映画「男性と女性」を見て
レズビアン、ゲイそしてヘテロはどう感じるのでしょう?愛、性について考えます。
皆様お誘い合わせの上、いらしてください。
無声映画伴奏者 柳下美恵

2009年2月20日(土)午後2時~5時頃(開場1時半)会費1000円
上映作品  男性と女性(1919年、アメリカ、セシルBデミル監督 グロリア・スワンソン主演)
贅沢三昧の毎日の英国貴族一家が船旅で遭難! 無人島での生活では主従関係が逆転し…。                                
 ピアノ伴奏/進行  柳下美恵

トーク出演 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭プログラマー 大木卓実
明治学院大学非常勤講師/草の根文化系レズビアン・アクティヴィスト 溝口彰子
活動写真弁士 片岡一郎

会場 アカデミー茗台(めいだい)一階レクリエーションホールB
東京都文京区春日2-9-5  営団地下鉄 丸の内線茗荷谷駅から徒歩12分
 後楽園駅、春日駅から徒歩20分. 春日通り沿い、小石川4丁目バス停そば。
茗谷中学校と同じ敷地にあります。

お問合せ ラピス・ラズリ 電話 070-5546-5294 mail mie.yanashita@mbc.nifty.com
協力 ㈱IVC/活動倶楽部

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岩佐浩樹監督短編映画一挙上映会 [映画]

ゲイ映画『初戀』の今泉浩一監督と1999年以来タッグを組んで共同プロデュースと音楽を担当されてきた岩佐浩樹さんは、ご自身も3本の短編映画を監督されています。
以下の通り、その3本をすべて上映する会をジョナサン・マーク・ホールさんと一緒に明治学院大学で企画しています。私自身、未見の3作品ですが、今から楽しみにしています。例によって入場無料。開始時間も社会人に来やすくしてみました。都合のつく方は是非。今回は授業ではないので、とくに質疑応答時間を設けてはいませんが、岩佐さんご自身も来られますので、その場でお話をうかがうという展開も可能だと思います。ih_screening.jpg

岩佐浩樹 短編映画全作品上映会「三短編」

2010年1月15日(金)
明治学院大学(白金キャンパス)本館3F 1302教室 (協力:明治学院大学文学部芸術学科)
http://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/
Open 19:00
Start 19:20
入場無料

上映作品
「grey SILENCE」
「卜凸」
「傘脱」

作品解説
「grey SILENCE」2001/DV/0'17”
「黒い音楽、ホワイト・ノイズ、そして沈黙は、灰色。」
電話をし続ける一人の女の部屋の風景。絶え間なく続く話し声と、わずかの沈黙。
その音の起伏に切り取られた、限りなく平坦に近い光景。「電話好き?」

「卜凸」2009/DV/0'10”
不安を煽るようなことばかり言う占い師に引っかかってしまった友人のために、男はささやかな仕返しをすることにした。

「傘脱」2009/DV/0'07”
捨てられた傘、その後日談。

監督プロフィール
岩佐浩樹
1995年より音楽制作を始める。1999年、今泉浩一と共に "habakari-cinema+records"を設立、'PEixe- elétrico'名義で以後全ての作品「憚り天使」「NAUGHTY BOYS」「Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN」(「Queer Boys and Girls on the SHINKANSEN」では10本中4本分)「初戀」「家族コンプリート」の音楽及び音響を担当する。2001年には初監督作品「grey SILENCE」を制作した。映画音楽以外の作品としては、川口隆夫ソロパフォーマンス「夜色[ヨルイロ](2001〜03)」への楽曲提供、砂山典子ソ ロパフォーマンス「First Class Barbarian(2007)」における音響などがある。2009年には第二作となる短編「卜凸」、第三作「傘脱」を監督、発表。

http://www.shiroari.com/habakari/


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「初戀」上映会&トーク 10/16 [映画]

非常勤講師をつとめる明治学院大学で、以下の通り、映画「初戀」の特別上映会を開催します。
授業の一貫ですが、どなたでも入れます。

芸術・社会・人間B 授業関連上映会
「初戀」 特別上映会

1999年に自主映画制作を開始した今泉浩一は、ゲイの恋愛やセックスを描くことにこだわる、国内では特異な映像作家だ。4作目にあたる本作『初戀』は国内での劇場一般公開を果たした他、ベルリン国際映画祭でも招待上映されるなど、彼が幅広い層から評価を得ることになった出世作。観終わったゲイたちに「忘れていた、昔の感情を思いだした」と言わしめたリアルなゲイの物語は、「普遍的」などではなくきわめて「ゲイ的」だ。でも、だからといって、もちろん、「100%リアル」なんかではない。今泉が操る「映画のマジック」もフル稼働。超低予算にもかかわらず、国籍、性別、性指向を問わず多くの観客を感動させ、微笑ませてきた珠玉のゲイ映画。(溝口彰子)

※上映後、今泉監督と、岩佐浩樹氏(共同プロデュース)によるトークとQ&Aセッションがあります。


ベルリン国際映画祭2008パノラマ部門招待出品
『初戀』

監督・脚本・撮影・編集:今泉浩一
共同プロデュース:岩佐浩樹
出演:村上ひろし、松之木天辺、他
2007年/日本/カラー/96分


開催日:2009年10月16日(金) 18:10

会場:明治学院大学白金校舎 本館1201教室

どなたでもお気軽にご入場ください。

「初戀」の画像や詳細は以下:
http://www.shiroari.com/habakari/hatsukoi.html

明治学院大学白金校舎アクセスについては以下:
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/index.html

*いわゆる階段教室ですので、「大画面」といばって言えるほどの環境ではないのですが、それでも、この作品を大画面で見る機会は今後あまりないと思います。また、おふたりのトークや質疑応答は、ひじょーに面白いです。


『刑法175条』上映会&トーク 明日! [映画]

直前のお知らせになってしまいましたが、山形国際ドキュメンタリー東京事務局主催による上映会のアフタートークに出ます。LGBT必見!と言える映画であり、日本国内ではDVD化されていないので、東京で上映されるこの機会は貴重です。

以下、事務局からのお知らせ文を貼り付けます。
なお、今後も、私(溝口彰子)がかかわるイベントや掲載記事などの情報を発信していく予定です。よろしくお願いします。

***
月刊ヤマガタ8月号 ご案内

*** 8月号『刑法175条』のトークゲストには草の根文化系レズビアン・アクティヴィスト、クィア理論研究者の溝口彰子さんをお迎えします。***


『刑法175条』
日時:2009年 8月18日(火) open/19:15 start/19:30
トークゲスト:溝口彰子さん

監督:ロブ・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン
アメリカ/1999/英語、ドイツ語、フランス語/カラー/35mm/81分/日本語・英語字幕

ナチスによる迫害は、ユダヤ人だけではなく同性愛者にも及んでいた。同性愛者を差別するドイツの“刑法175条”によって弾圧された彼らは、自身の体験を語ることはほとんどなかった。強制収容所での体験、恋人の虐殺、地下抵抗組織の指導者としての経験が、ゲイ男性たちとひとりのレズビアン女性によって語られる。
エプスタインはドキュメンタリー『ハーヴェイ・ミルク』(1984)でオスカーを受賞し、フリードマンと共同で監督した『セルロイド・クローゼット』(1995)ではハリウッド映画史に秘められた性的マイノリティーや検閲の問題を暴き、アメリカの政治、文化の変遷を描いている。

トークゲスト:溝口彰子
1990年代、東京・中野のレズビアンとバイセクシュアル女性のためのコミュニティ「LOUD」の創設を始めレズビアン・アクティヴィストとして活発に活動した後、米国ロチェスター大学ビジュアル&カルチュラル・スタディーズ・プログラムに留学。PhD取得(指導教官:ダグラス・クリンプ)。クィア理論、表象理論、ジェンダー論、映画論、美術史。ヤオイや映画についての論考多数。バーバラ・ハマー監督『テンダー・フィクションズ』、タン・カイシン監督『塩素中毒』などの字幕も手がけている。

上映開始時間:open/19:15 start/19:30 上映開始30分経過後はご入場いただ
けません。
会場:シネマート六本木 《3F》スクリーン4
料金:当日一般1500円、シニア/学生1000円
月刊ヤマガタ回数券あり。(詳細はお問合せください)
アクセス:六本木駅より徒歩約2分(大江戸線「六本木」駅5番出口、日比谷線「六本木」駅3番出口)
東京都港区六本木3-8-15 TEL:03-5413-7711

お問い合わせ:山形国際ドキュメンタリー映画祭東京事務局  www.yidff.jp
TEL 03-5362-0672/FAX 03-5362-0670/EMAIL mail@tokyo.yidff.jp

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シネマート六本木のサイトでは、「上映前にトークイベント」となっていますが、「上映後」ですv

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