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2017年の仕事 [yaoi/BL]

2017年も無事に終われそうです。お世話になったみなさまに感謝しつつ、ちょっとふりかえってみます。
まず、複数の大学で非常勤講師をつとめさせてもらいました。たまには、どこで教えているのか列挙してみます。(順不同です)
通年授業:学習院大学大学院人文科学研究科身体表象文化学専攻「映像藝術批評研究」
半期授業:明治学院大学芸術学科「芸術・社会・人間A/B」(AがBL論、Bが同性愛映画論)、「映像学原書講読」;
法政大学グローバル教養学科「Film Theory and Analysis」「Japanese Popular Culture」「Topics in Contemporary Art」、法政大学留学生受入プログラム(ESOP)「Gender in Japanese Soceity)」;
共立女子大学「ジェンダー論III セクシュアリティ」;
和光大学現代社会学科「セクシュアリティをめぐる諸問題」;
早稲田大学文学院表象メディア論系「ジェンダーとイメージ」;
多摩美術大学美術学部芸術学科「映像と身体 ジェンダー文化論」「芸術学英語3(日本映画のトピックス)」「芸術学英語8(ビジュアル・スタディーズとポピュラーカルチャー研究)」。
なんだかこう書くと、ずら〜っという感じですね(汗)。
2018年度(4月からの)は、大東文化大学でも教壇にたつ予定です。
専任教員職への応募もやめているわけではないのですが……さすらいの非常勤講師です。

研究アウトプット:
(1)まず何と言っても、サイト「2CHOPO」で連載していた「BL進化論 対話篇」をベースに、2倍以上の文字数のロングバージョン「対話」および、論文、コラムなどの書き下ろしを加え、453ページの書籍として、

『BL進化論〔対話篇〕ボーイズラブが生まれる場所』

を出すことができました!

2017 10/31発売 宙出版 税込:2,300円
表紙イラスト:中村明日美子先生

<目次>
*プロローグ
*BL進化論〔対話篇〕
1 漫画家 ヨネダコウさんとの対話
2 漫画家 中村明日美子さんとの対話
3 小説家 岩本薫さんとの対話
4 漫画家 トウテムポールさんとの対話
5 小説家 榎田尤利/ユウリさんとの対話
6 漫画家 スカーレット・ベリ子さんとの対話
7 漫画家 石原理さんとの対話
8 漫画家 羽生山へび子さんとの対話
9 作家 C.S.パキャットさんとの対話
10 漫画家 よしながふみさんとの対話

*ボーナストラック
1 哲学者 千葉雅也さんとの対話
2 BLビデオメーカー BOYSLAB(ボーイズラボ)との対話
3 作家 三浦しをんさんとの対話

*コラム
1 BLとゲイの関係、そして今後?
2 「二四年組」が切り拓いたオリジナルな世界観の重要性
3 「ホモソーシャル」概念を整理する

*論文
BL映画論 序論

*あとがき

「よくこれだけの錚々たる方達と『対話』できましたね」とか、「コラムと映画論だけでも新書1冊の分量じゃない?」、あるいは、「BLについて、これだけまとまった分量の本が出る時代なんですね」、「『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』も面白かったけど、話を聞き出すのもうまいんですね」など、ありがたい言葉をいただいています。
「分厚い!辞書?」とも言われていますが、読みやすさと内容の濃さ、愛の深さには自信があります。ぜひともお読みください。

また、1冊目の本、『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』(2015年太田出版)が4刷となりました! 
『BL進化論〔対話篇〕』を見て、「こんな方達と対談している著者の本であれば、1冊目の理論篇から読まなくては」と手にとってくださっている方もいらっしゃるようだと、某書店さんでおききし、嬉しい限りです。

2018年は、BL論の仕事を英語での書籍にまとめるべく、模索していくのと、日本語でのこの2冊を、もっと知っていただけるためにどうすればいいのか、動いていきたいと思います。春頃には、サロン・イベントも考えています。引き続き、よろしくお願いいたします。


(2)2017年は、翻訳論文も1本、活字にすることができました。映画『MILK』をめぐって、敬愛するオープンリー・レズビアンの映画評論家、研究者、プログラマーであるB.ルビー・リッチが書いた熱いエッセイ論文です。映画という表象と、現実社会の政治との往還について、また、個人の欲望がどのようにそこにからんでいくのかについて、こんなにパワーをもってまとめあげた論文を他に知りません。
2018年7月ごろには、明治学院大学の機関レポジトリにアップロードしていただける予定ですので、劇映画『MILK』(ガス・ヴァン・サント監督、2008)、その前身となったドキュメンタリー映画『ハーヴェイ・ミルク』(ロブ・エプスタイン監督、1984)の背景に興味のある方に、幅広くお読みいただけたらと願っています。

「ミルク、ある? ガス・ヴァン・サント、歴史と邂逅する」
B・ルビー・リッチ著、溝口彰子訳
『明治学院大学 藝術学研究』第二十七号(2017年7月)pp.45-64

では、2018年もどうぞよろしく!!



BL進化論[対話篇] ボーイズラブが生まれる場所

BL進化論[対話篇] ボーイズラブが生まれる場所

  • 作者: 溝口彰子
  • 出版社/メーカー: 宙出版
  • 発売日: 2017/10/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『BL進化論 対話編』web連載、無事に完了しました。 [yaoi/BL]

LGBTのためのコミュニティ・サイト「2CHOPO」にて、2015年12月の小説家、榎田尤利/ユウリさんから始まった対談シリーズ『BL進化論 対話編』、2016年12月に、マンガ家、よしながふみさんとの対談で合計22回プラス「特別編」2回、で総合計24回の連載を終えることができました。
「対話」と銘打っていることもあって、一般的なインタビュー記事よりも、自分の考えを踏み込んで話し、それに相手の方がどうこたえてくださるのか、緊張しながらも「打ち合い」をこころがけました。みなさん、フレンドリーかつディープに、こころを開いてお話してくださり、感謝しています。
また、お読みくださったみなさまにも感謝です。
「2CHOPO」内のアクセスランキングでたびたび上位に入り、その度に嬉しかったです。
また、そもそも、BLについての対談を、LGBTのサイトである「2CHOPO」で連載するということ自体が、『BL進化論』で論じた、BL的想像力が、実社会がホモフォビアを超えるヒントを示しうるという議論の実践版でもありました。誘ってくれた「2CHOPO」のY編集長、またその上司のTさんにも感謝しています。

それぞれの対談は、web連載の前後編のほかに、2倍以上のロングバージョンの原稿を作っていますので、そちらをまとめて書籍化します。
web連載をお読みくださった方にとっても、さらに読み応えがあって面白い本にしますので、ご期待ください。発売予定などが見えてきましたらご報告します!
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「BL進化論 対話編」web版連載、後半戦です。 [yaoi/BL]

サイト「2CHOPO」で2015年12月にスタートした「BL進化論 対話編」ですが、順調に連載しております。お相手おひとりにつき、前後編で公開しています。
以下のURLが一覧になっていますので、そこからとんでください。

http://www.2chopo.com/writer/akiko/

これまでにご登場いただいた方々(登場順)。

小説家 榎田尤利/ユウリさん

マンガ家 ヨネダコウさん

哲学者 千葉雅也さん

小説家 岩本薫さん

マンガ家 羽生山へび子さん

マンガ家 中村明日美子さん

マンガ家 石原理さん

マンガ家 スカーレット・ベリ子さん

マンガ家 トウテムポールさん

小説家 C.S. パキャットさん。

次回公開予定のマンガ家 よしながふみさんとの対話で、web連載は終了予定です。

その後、web版の2−3倍の分量のロングバージョンをまとめた書籍化を予定しています(2017年の早いうちくらい)。あわせてよろしくお願いします。

(なお、「BOYSLABとの対話」も、「BL進化論 対話編」<特別版>として公開しました! 女性が見やすいスタイルでの実写アダルトBLメーカーBOYSLAB(ボーイズラボ)さんとの対談です。たぶん、このメーカーさんとの対談記事ってこれが初めてなのではいかと思います)
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『BL進化論』中国語版が台湾ででます。Chinese translation to be out [yaoi/BL]

If you read Chinese better than Japanese, the Chinese translation of my book is coming out in Taiwan on Sep. 6, 2016.
日本語版が2015年6月発行でしたが、きたる2016年9月6日に、台湾版(中国語版)が出ます。
中国語圏にもBL愛好家が多いことはかねてから知っているので、とても嬉しいです。

こちらが出版社の告知ページ。
http://www.cite.com.tw/book?id=69416

(なお、韓国語版も翻訳進行中です)
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『BL進化論』刊行1周年記念トーク [yaoi/BL]

『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』刊行1周年記念イベントとして、『やっぱりボーイズラブが好き』などの著作を持つBL博覧強記の山本文子さんをゲストにお招きしたトークショーをお台場のカルチャーカルチャーで行うことになりました。
すでにチケット発売中です。当日は500円増しになるので、前売り券でぜひお求めください。(ファミリーマートの店頭のファミポートだと、手数料がかからないそうです)

『溝口彰子×山本文子のBL進化論ナイト』

2016年6月12日(日)18:00-20:00
前売りチャージ券 2300円(当日要ワンオーダーアルコール¥500、ソフトドリンク¥430) 当日券500円増し

http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_160501205214_1.htm

会場:カルチャーカルチャー(通称:カルカル)
アクセス:りんかい線「東京テレポート駅」5分 orゆりかもめ「青海駅」より2分

山本さんは、商業BLも同人も、どちらも超絶お詳しい方なので、これまでの私のトークや講演会ではあまりちゃんとお答えできなかった同人についてのご質問も、深く答えていただけると思います。
もちろん、質疑応答の時間もたっぷりとりますよー。楽しいトークライヴにしたいと、山本さんともどもはりきっていますので、ぜひいらしてください。

**当日は、「ナンシー関風」似顔絵ハンコつきでサインさせていただきますので、『BL進化論』をお持ちください。また、若干数、販売用に持っていきますので、その場でご購入も可能です。**
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『このBLがやばい! 2016年度版』表紙に載りました [yaoi/BL]

年間ランキング本『このBLがやばい!』(宙出版)ですが、2015年12月12日に発売になった「2016年度版」の、なんと表紙に私の名前が載りました!
これまでは、NEXT編集部さんが聞き手をつとめておられた人気BL編集部インタビューを、今回は特別に私が『OPERA』編集長と編集者さんと対談させていただく形にさせてもらったのですが、その告知が表紙に。
さらに「BLニュースこの1年」の欄では評論本を紹介するのは難しそうだというお話で、それもそうかと納得していたところ、結果的にはこちらでも、書影つきで、非常に好意的にご紹介いただきまして、感激しています。

ちなみに、私は選者もずっとつとめさせてもらっていますが、今回(も)私が選んだベスト5BLコミックで全体のベスト10に入ったのは中村明日美子さんの『薫りの継承』のみ。
BL小説ランキングのほうも、榎田尤利さんの『threesome』のみ。岩本薫さんの『黒の騎士』は絶対全体ランキングベスト10に入るだろうと思っていたのに、岩本さんのモフモフ……もとい人狼シリーズの『艶情』のほうが入っていました。
相変わらず、BL愛好家の大多数の方々と私の好みはずれているようです(汗)。でももちろん、ランキング上位作は好きな作品が多いです。なんでしょうね。好きで楽しく読んだ、という意味では私も十分にその年の王道人気作にリンクしていますが、たった5冊を選ぶ!となった時のこだわりが、はやり「BL進化論」視点になるからなのでしょう。そしてもちろん、ランキング上位の本でも知らなかったものもあって、新たな出会いのきっかけともなっています。61KycxdjuTL._AC_UL320_SR226,320_.jpg
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『BL進化論 対話編』スタートしました [yaoi/BL]

本日(2015 12/11)、「BL進化論 対話編」がスタートしました。
『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』(2015 6月刊行、太田出版)の好評を受け、BL作家さんなどとこのテーマでの対話が読みたいというご要望にこたえてスタートした企画です。

初回のお相手は榎田尤利/ユウリさんにお願いしました。

http://www.2chopo.com/article/detail?id=1646

BLのエロについて、ごくごく真面目にとてもよいお話をきけましたので、ぜひお読みください!

このシリーズは、次は榎田さんの後編。
さらにいろんな作家さんをゲストにお迎えして連載していきます。
同時に、web公開の倍以上のロングバージョンのテキストも作っていきまして、1年ちょっと後にロングバージョンをまとめて書籍化する企画でもあります。(書籍版には、それぞれの作家さんの作品リストなどもつけようと思っています)

どうぞよろしくー!
あ、明日午後は学習院で講演会ですv

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2015 12/12(土)学習院大学で講演会 [yaoi/BL]

きたる12月12日(土)15時から17時、学習院大学 中央棟402教室にて、『BL進化論』刊行記念的な講演会をさせてもらうことになりました。
同大学身体表象文化学専攻プログラム(大学院)にて、非常勤講師として1コマ担当しているご縁で、教授の大貫先生が企画してくださった講演会ですが、学外の方、どなたでも歓迎とのことですので、学生の方もそうでない方も、お気軽にいらしてください(入場無料)。
時間が2時間ありますので、質疑応答の時間をたっぷりとる予定です。

講演の準備はもちろんこれからですが、『BL進化論』全体をなぞるのではなく、その背景(理論面、個人的動機など)や、よりくわしいビジュアル分析、また、その後、のようなことを考えています。

学習院大学はJR目白駅すぐ、あるいは副都心線雑司が谷駅からも8分くらいです。
中央棟の場所は、キャンパスマップでご確認ください。
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『BL進化論』刊行記念チャリティ・トークのお知らせ *追記あり** [yaoi/BL]

**無事に終了しました! 簡単に会計報告です。
入場者数46人(ご予約数48人) 資料代 1,000円 合計46,000円
お祝い金 5,000円をちょうだいし、A総合計51,000円
経費:ゲスト、司会 お車代 5,000×2=10,000。スタッフ電車賃1,000×3=3,000。B計13,000円。
A−B=38,000円 を、aktaに寄付しました!

*9/11(金)までにご当選者、落選の方ともにメールを(スタッフから)お送りしました。小さなスペースなので、38名の落選者が出てしまいまして、申し訳ありません。がっかりなさったと思います。自主企画での、また、榎田尤利/ユウリ先生とのトークは今回のみですが、今後もトークや講演会などはありそうですので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。
そして、ご当選者の方々とは、9/26に楽しいひと時を過ごせればと思います。(なお、抽選は、Excelの乱数発生関数の応用で、12回「サイコロをふって」当選数の高い順から、という、厳選なプロセスをふんだとの報告を受けております)

『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』刊行記念チャリティ・トーク
2015年9月26日(土)16:00-18:00 (15:30開場) (資料代:1,000円)
会場 akta 〒160-0022東京都新宿区新宿2-15-13第二中江ビル301(http://akta.jp

『BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす』(溝口彰子著、太田出版、2015年6月)の刊行を記念し、新宿2丁目のaktaにて、トークイベントを開催します!
ゲストには多くのBL著作を持つ、小説家・榎田尤利/榎田ユウリさんをお迎えし、BLの魅力について、また、ホモフォビアやミソジニーを乗り越えた「現実よりベターな世界」を描く「進化形BL」について、語り合います。司会は、ホラー系女装エスムラルダさん。BL愛好歴や性別、性指向問わず、どなたでも歓迎。

席数に限りがあるため、以下のアドレスにメールにてお申し込みください。
shikonomitate@excite.co.jp
申し込み受付は2015日8/28(金)から9/4(金)まで。
お申し込み多数の場合は抽選の上、ご当選の方に受付整理番号をお送りします。
(お申し込みのお名前はハンドルネームでも大丈夫です。整理番号送信は締め切りの後、1週間以内を予定しています)

会場のaktaはHIV/AIDSをはじめとしたセクシャル・ヘルスの情報センターで、だれでも利用できるオープンスペースでもあります。
今回のトークは、資料代から必要経費をひいた全額をaktaに寄付するチャリティ・イベントです。

HIV/AIDSの予防啓発および、HIV陽性者とすでに共に生きている事実への理解、さらにセクシャル・ヘルス全般についての情報は、ゲイやバイセクシャルの男性のみならず、女性にとっても重要です。
BLの「祖先」といえる1970-80年代の「美少年マンガ」が同性愛を好意的に描いたことに助けられ、近年の「進化形BL」マンガや小説にも勇気づけられているBL愛好家&研究者でレズビアンである『BL進化論』著者の溝口の個人的思いから企画したイベントです。
お忙しいなかゲスト出演をご快諾くださった榎田尤利/ユウリ先生、司会のエスムラルダさん、運営に助力してくれた友人たち(斎藤友紀雄さん、佐藤雅樹さん、木村直子さん)、太田出版の的場さん、ジャンジさんはじめaktaのみなさんに感謝します。

* このイベントは『BL進化論』刊行記念イベントであり、榎田先生のサイン会の開
催はありませんので、あらかじめご了承ください。(『BL進化論』への溝口のサインをご希望の方には対応させていただきます。その他、当日についての詳細情報は、ご当選者へのメールに記します)
*本イベントについてのお問い合わせは、yuri2014lily@gmail.comへお願いします。(上記申し込み用アドレスは申し込み受付&ご当選者への連絡専用アドレスです)


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2015 8/8(土)、ソウルで腐女子イベントに登壇します*追記あり  [yaoi/BL]

追記部分をキム・ヒョジンさんに韓国語訳していただきましたので、以下に加えました。
イベントに参加してきました。場所の変更など、以下に反映させています。
なんと「韓国初のBLについてのシンポジウム(韓国では小規模なシンポはワークショップと呼ぶそうですが)だったとのこと。午後1時から5時半までの長丁場、50人あまりの参加者のみなさんの熱意ときらきらしたまなざしに感嘆いたしました。たくさんのご質問も、ありがとうございました。BL研究をしてきてよかった!『BL進化論』をねばって書いてよかった!と、こころから思えた時間でした。また、全然知らなかった韓国のBL事情についても一気に学ぶことができ、日本との共通項もありつつ、相違点もあることがわかり、今後とも、なんらかの対話を続けていきたいと思っています。私が「世界のためにできることはなにか」をいつも考えるわけですが、ソウルでお会いしたもなさんのお顔を思い浮かべると思います。
ジン・チェンチョンさんの展覧会はシンポ前日に拝見しましたが、御自身による絵などの展示だとばかり思っていたので、ネットから他人のイラスト作品を無断で用いていることは、たとえ、解像度の低いスマホで撮影しようとも、A4サイズの布に分割してプリントしたものを糸で縫い合わせようとも、盗用であり、許されることではないと思いましたので、シンポのラウンドテーブルではそのように述べました。また、現代美術の文脈では、あえて「盗用」するSturtevantやSherrie Levineらの女性アーティストの例をあげ、美術界で高い評価の定まった男性アーティストの作品を無断で真似したり複製することと、BL同人作家(マンガ家、イラストレーター)のネット上で公開されたイラストを、無断で美術展に盗用することの違いについても述べました。
当日の全体的なレポートはキム・ヒョジンさんが韓国語で近いうちにアップされるそうです。
長い版の発表原稿を韓国語に事前に翻訳してくださったキム・ヒョジンさん、当日の通訳をつとめてくださったファンさんに感謝しつつ

이벤트에 참가하고 돌아왔습니다. 장소 변경 등, 이하에 반영하였습니다.
무엇보다 <한국 최초의 BL에 대한 심포지엄(한국에서는 소규모의 심포는 워크샵으로 부른다고 합니다만)>였다는 사실.
오후 1시부터 5시반까지의 긴 일정 동안, 50여명 참가자들의 열의와 반짝이는 시선에 감탄하였습니다.
많은 질문도, 감사드립니다.
BL연구를 하길 잘했다! 을 끈기있게 쓰길 잘했다! 라고 진심으로 생각한 시간이었습니다. 또, 전혀 알지 못했던 한국의 BL사정에 대해서도 한번에 배울 수 있었는데 일본과의 공통점도 있지만 차이점도 있다는 사실을 알게 되어 앞으로도 어떤 식으로든 대화를 지속해 가고 싶다고 생각합니다. 내가 <세계를 위해 할 수 있는 일은 무엇인가>를 항상 생각하고 있습니다만, 서울에 만났던 모든 분들의 얼굴을 떠올리게 될 것이라고 생각합니다. 진정윤씨의 전람회는 심포지엄 전날에 관람했습니다만 본인이 직접 그린 그림의 전시라고만 생각했기 때문에 인터넷에서 타인의 일러스트작품을 무단으로 사용한 것은 해상도가 낮은 스마트폰으로 촬영했다고 해도, A4사이즈 천으로 분할하여 프린트한 것을 실로 재봉하였다고 해도 도용이고, 허용할 수 없는 일이라고 생각했기 때문에 심포지엄의 라운드테이블에서는 그렇게 말했습니다. 또한 현대미술의 문맥에서는 일부러 '도용'하는 Sturtevant와 Sherrie Levine 등 여성예술가의 사례를 들어 미술계에서 높은 평가를 받는 남성예술가의 작품을 무단으로 흉내내거나 복제하는 것과, BL동인작가(만화가, 일러스트레이터)의 인터넷상에서 공개된 일러스트를 무단으로 미술전에 도용하는 것의 차이점에 대해서도 논하였습니다. 당일의 전체적인 레포트는 김효진씨가 한국어로 근시일내로 업로드해주신다고 합니다. 긴 발표원고를 한국어로 사전에 번역해 주신 김효진씨, 그리고 당일의 통역을 해주신 황선생님에게 감사드리며 (김효진: 번역) <以下、イベント参加前に書いたもの> キム・ヒョジンさんが企画されている以下のワークショップに登壇させていただきます。 私は日本語で発表して通訳をつけていただきます。基本言語は韓国語なので、今週末、ソウルにいられる方で韓国語がわかる方は、明日(8/3 月曜)午前9時から先着順で参加予約受付をするそうですので、いかがでしょうか。 最新情報はCOMMON CENTERのTWITTER アカウント(@COMMONCENTER_KR)から告知されるそうです。 (ワークショップについて) タイトル:FUJOSHI MANIFESTOーBLと腐女子アートの可能性 日程:8月8日午後1時から5時まで 場所:青山MK文化館201号会議室(COMMON CENTERより変更) プログラム: 1時:オープニングコメント 1時10分:Lim, Geun-jun 「なぜ腐女子アートの誕生を期待したのかについて、ゲイとしての個人的体験にからめてのお話」(ジン・チェンチョン作品論より変更)+質疑応答 1時50分:休憩 2時:溝口彰子 「BLがホモフォビアとミソジニーを克服した理由と作例:「BL進化論」の立場からの考察」+質疑応答 2時50分:休憩 3時:金孝眞(キム・ヒョジン、Kim, Hyojin)「ジン・チェンチョンの実践と韓国の腐女子コミュニティ」+質疑応答 3時40分:休憩 4時:ラウンドテーブル(パネル3人+ジン・チェンチョン) 5時:ワークショップ終了 ・Jin Chang Chong (ジン・チェンチョン)個人展<FUJOSHI MANIFESTO>の企画として開催 8日7日から9月20日まで (オープニングは8月6日午後6時) 場所:COMMON CENTER 
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